星が瞬く夜に。
「な、なわけあるかいっ!
お、俺はいつでも本気だぜっ☆」
「何に本気なんですか」
「むう・・・」
「むうじゃないですよ」
さっきの☆は何よ、☆は。
本当に・・・
面白いなぁ・・・・。
「じゃ、乗りましょうよ」
「へっ!?」
「いつでも本気なんでしょう?
なら乗れますよねー?★」
私はにっこり笑う。
・・・が、榊くんの顔は何故か引きつっていた。
変なのぉ。
「無理無理!
俺乗れねぇんだよっ!
俺、高所恐怖症なんだもん・・・」
「だいじょーぶですよ。
安心してください」
「安心できねーよ!」
子どもみたいに駄々をこねる榊くん。
でも私は半ば強引に腕を引っ張って、榊くんを観覧車の中にいれた。
スタッフさんには、営業スマイルを見せて、自信満々。
でも、多分内心はビビッている。
榊くん、不器用なのか?