星が瞬く夜に。





扉が閉まった途端、また文句を言い始めた。



「乗りたくねぇって。降ろせー!」

「今降りたら骨折しますよ」




子どもみたい。



「子ども扱いするなって」

「してませんよー」

「いや言ってた。
俺は聞こえたからなー!」

「く、口に出してましたかっ!?」

「えっ・・・?」



突然黙ってしまった。

・・・何かマズいこと言ったか?



「だ、出してたよ!
無意識が1番危ねーんだぞっ!」

「確かにそうだね。
電車の中とかで話したら、変な人になるもんね」

「だ、だから気を付けろよ」



・・・なんか、変。




「榊くん。
私に何か、嘘ついてる?」

「はっ!?
ついてねーよ?」

「どうして疑問系?」

「ぎ、疑問系じゃないよ!」



どう考えても疑問系の気がしたんだけど・・・。







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