星が瞬く夜に。
「で?何を隠しているんですか?
私に嘘は通じませんよ」
「嘘ついてねーし。
勝手に妄想するな」
「妄想じゃありません。
私の勘って、当たるんですよ」
「敬語やめろよ。気になるんだけど」
「うん、わかった。
私の勘、当たるの。
嘘つかないで正直に答えて」
「嘘ついてねーから」
その後延々と「嘘ついている」「ついていない」を繰り返した。
でも、埒があかないので、話題を変えた。
しかし。
「「・・・・」」
沈黙が続く。
・・・息苦しい。
「お姉さん、双子なの?」
「へ?」
いきなり話題をふられ、驚く。
しかも、お姉ちゃんの話題。
話したくないんだけど・・・。
「うん。双子の姉なの」
「亡くなったの?」
「そう・・・。
中学の入学式行く途中で、事故にあって」
「郁美は無事だったのか?」
「うん・・・まあね」