星が瞬く夜に。
でも、お姉ちゃんのお葬式の電話をしたときは、凄く哀しかった。
なぐさめてくれる、お姉ちゃんがいないもの。
「ごめんね、変な話して」
観覧車はもうすぐ、地上に到着する。
ロマンチックな場所であるはずの観覧車なのに。
暗い話をしてしまった。
「変じゃないよ。
むしろ俺は、聞けて良かったと思っている」
「・・・優しいのね」
「そぅ?」
「嬉しかったよ・・・。
ありがとうね」
「・・・郁美」
スッと立ち上がった榊くんは、私の横に手を伸ばし、後ろの窓に手を当てた。
これは・・・
噂に聞く・・・
壁ドン!?!?
「俺は、
そんなに優しくないよ」
「へ・・・」
「俺のこと、
そう簡単に信じない方が良いよ」
「な、何を言うんですか・・・?」
「そのままの意味」