星が瞬く夜に。
第3章
突然のお家訪問です。
夕方5時になったので、私たちは遊園地を出て、近くのファミレスで軽く飲み物を飲んだ。
店員さんに可笑しい人だと思われるのを防ぐため、入るときは普通にお喋りした。
でも、席に座った途端。
「「・・・」」
再びの、沈黙。
ハァ・・・。
どうしてこうなった?
思えばいつも、榊くんから話していたな。
私から話すことは、1度もなかった・・・。
話しかけてみるか?
いや、でも何を話せばいい?
私人見知りだからな・・・。
お姉ちゃんがいつも私と人を繋げていた橋みたいな人だから・・・。
お姉ちゃんがいたから・・・。
「・・・郁美」
「はぇっ!?」
思わず変な声が出る。
すると、ぷっと笑い声が聞こえた。
「何、その声」
「わ、笑わないでよ・・・」
「ごめんごめん」
「・・・何の用?」