星が瞬く夜に。
榊くんのお母さん、なんか全てお見通しって感じ!
かっこいいし美人だし、悪い所なんて1個もなさそう!
そのあと少しだけ話すと、お母さんは切り出した。
「郁美ちゃん、輝流に会ってくれる?
郁美ちゃんに会えば、きっと良くなると思うの」
「あ・・・はい、わかりました」
良くなるかどうかはわからないけど。
私は榊くんの部屋へ向かった。
「輝流ー?寝ているのかしらー?」
「何ー?」
「郁美ちゃん、入っても良いかしら?」
「汚いけど、良いよー」
オッケーもらって中に入る。
「ごゆっくり~♪」
パタンと扉が閉まり、2人きりになる。
にしても・・・部屋綺麗!
白と黒で統一された家具に、埃1つない床。
タンスの上にはネックレスが宝石店のように飾られていて、綺麗に輝いている。
どこが汚いのよー!
「ま、そこらへんに座って?」
「うん・・・ありがとう」
榊くん、声は明るいけど、顔もまだ赤いし、息も少し荒い。
早めに帰ろうっと。