星が瞬く夜に。
☆輝流side☆
「・・・ハァ」
何しているんだか、俺は。
しかし最近、溜息多いなぁ。
郁美に出会ってから。
「輝流、あんた郁美ちゃんに何したのよ」
「・・・何もしてない」
「あーわかった!
あんたまた“勘違いやめたら?”とか言ったんでしょ!」
ゲッ・・・何でわかるんだこの人は。
エスパーかよ・・・。
「フフン、図星ね」
「・・・悪かったと思っているよ」
「悪かったと思っているなら謝りなさいよ。
あと、逃れるために冷たいこと言うのやめなさいって、何度言ったらわかるのよ」
「・・・」
「良い加減言ったら?あんたの秘密」
「はぁ!?何で言わねぇといけないんだよ!」
「言わないとこの先あんた困るでしょ」
「俺は言わないまま人生を終えるって言うモットーがあるんだ!」
思わず我を忘れて叫ぶ。
「まぁ良いわ、好きにしなさい。
でも、必ず今度後悔するわよ」
母さんは溜息をつきながら俺の部屋を出て行った。