星が瞬く夜に。
・・・母さんは知らねぇからな。
俺が1度、アイツに秘密を言ったこと。
アイツは何て言ったと思う?
・・・思い出したくもねぇ。
前の高校での出来事は、封印したい過去。
いわゆる“黒歴史”。
誰にも言うつもりはない。
でも俺は。
初めて会った時から。
・・・郁美のことが好きなんだ。
そっけなくて不器用で。
思ったことを口に出せない、本当に不器用な人。
でもね郁美。
俺は知っているんだよ。
郁美の本音を。
俺ならわかったあげられると思ったんだ。
だから話しかけた。
仲良くなりたいと思ったんだ。