*短編集* 『 - 雨 - 』


「二度目の告白」について。

前のお話が黒かったから、爽やかに……学生っぽく、と書き始めたお話でした。

小さい頃から一緒にいると、男女の成長の差ってどのあたりでハッキリするんでしょう。
女の子の方が早熟だとかはよく聞くけど、そのせいですれ違っちゃってたら悲しいなと。

高校生の頃、智夏が呼び出すために下駄箱に入れた紙切れを六年間も持っていた晴人においおいと思いながらも、小一の時好きな子からもらった年賀状をつい最近まで持っていた自分を思い出し、ああなんだ正常かとなりました。



「雨下の逢瀬」について。

七夕のお話でした。彦星と織姫。
詳しくはないけれど、仕事を全部放り出してでも毎日会っていたかったふたりの想いって相当ですよね。

それなのに、一年に一度の逢瀬しか許されていないなんて。
もうきっと時効だから、晴れた日は夏でも冬でも空で会ってればいいよ!と思います。



「私の罪と彼の罠」について。

そのうち、長編として書こうとしているものの序章でした。

ずっと友達だと思っていた風間の想いを知ってしまった実莉はどうするのか。
浮気男祥太を、いかにそこまで憎まれないキャラにするかが課題でなかなか筆の進まない作品ではありますが、いつかきっと。




ただ雨の日に起こったってだけの寄せ集め短編集ですが、ひとつでもまぁよかったかなってものがあったら幸いです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。


2014,7,16  ぴのり

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