君と僕の空の下
その声でハッと我に返る。
そしてすぐさま顔に手を当てる。

「うそ、やだ。」

「ばーか
なんかあったなら言えばええがん。」

やっぱりやさしい大倉先輩。

「いや、いいです、
大丈夫です。」


照れくさいし、
凛がニヤニヤしながらこっちを見ているから。

「ふ~ん
なんか佐藤ちゃんつらそう。
まあ、もし誰かに聞いて
もらいたくなったら
言われえよ。
俺がきいちゃるけん。」

不覚にもドキッとしてしまった。
ここまで田舎弁を使う人がいるのか
と思ったのと同時に、
大倉先輩の優しさがひしひしと
伝わるニュアンスを感じ取ると、
少し顔が赤くなった気がした。
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