君と僕の空の下
大倉先輩の言葉を聞いた
美優先輩は、
あたしたちのほうを見て、
「ごめん、ほんとごめんごめん」って
何度も謝ってくる。


入部した初日からこれはきついよね。
だって、全学年の部員の視線が
あたしたちのほうへ
向けられてるもん。

あーーー
穴があったら入りたいよほんと。


「まあ、今日だけは
許すけど、
次からは、今ホッとして見てる
他の部員も、更衣室から
5分以上たっても出てこんかったら
グラウンド3周よ。」

「はい」


グラウンド3周事件は、
部長の一言によって落着した。


「りおちゃん、
入部早々これはいけんじゃろ。
ちゃんとせんといけんよ。」

頭をぽんぽんとなでられて、
すごく安心したのとともに、
心拍数があがったのは秘密。
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