君と僕の空の下
それから、
先輩の指示通り、
外周を1周走って、
学校のラケットを借りて、
素振り、フットワーク、サーブ練習をして
この日の練習は終わった。

まだ5月だというのに、
とても暑く感じて、
おでこからの汗が、
滴りおちる。


「ハァ。
タオル持ってくればよかった。
こんなに汗かくとなんて思ってなかったよ。」

凛に話しかける。

「ほんとね。
凛なんてもう、お茶もなくなっちゃったし、
最悪。」
そういって、水筒を振る凛。

「お茶ならあるよ。
飲む??」

あたしがそう問いかけると、
パッと嬉しそうな顔をして、
「本当に!?もらうもらう!」と、
はしゃいでいる凛を見て、


あーもう中学生か
この前までランドセル背負ってたのに


なんて一人で考えていた。
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