君と僕の空の下
部活の終わりのチャイムがなり、
部長の号令で、挨拶をし、
先輩たちが更衣室へ入っていく。

もちろん新入部員は、
先輩優先のため、体育館の外で、
先輩からの入室許可を得るまで
まっている。



あっ。



今、リサと目が合った気がしたのは、
気のせいだろうか。


相変わらずリサは、
一人ぼっちだった。
みんなは、
わいわいはしゃいでいるのに、
ただ一人、体育館前の階段に座っている。

少し寂しかった。


「これこれ、りおちゃん
また悩んどんじゃろ。」

左側をみると、
さっきまで隣にいた凛は
いなくなっていて、
代わりにいたのは大倉先輩だった。
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