あお×はる
高校生か
ピンクの葉が僕に春を教えてくれる
ピンクの葉は風が吹くとすぐに黒い道に落ちてしまう
その葉を僕はわざとらしく踏む
特に理由があるわけではない
ただ今日は気分が悪いだけだ

「高校生か…」

思わず声が出てしまう
俺は今日から高校生

だけど全然楽しみじゃない
不思議だよな
普通は楽しみなはずなのに

そんなことを考えていると校長先生の話は終わっていた


「では、1年B組のみなさんよろしくお願いします。担任の増田亮です。男みたいですよね…そうですよね…この名前のせいで…」

先生は一人でブツブツと約5分、愚痴を言い続けた

「じゃあ自己紹介をしましょう!」

じ、じこ、自己紹介!?
予想はしてたがまさか。
一人ひとり楽しそうに自己紹介をする
何を言っているか耳には入らない
拍手すらも聞こえなかった。
とにかく焦りだけが‥

「次の人お願いします」

「は、はひぃ!」

出だしかんだぁぁぁぁあ!
なにこれ
印象最悪じゃん
しかもなんでみんな真顔なの。

「七海 葵…どす。元気どす。中学は引きこもり…どす。好きな食べ物は…パセリです!!!!」

よし。完璧だ!
あれ。なんかみんな笑ってるぞ
汗をかきながらの自己紹介
俺にとって最悪な一日になった

自己紹介を終え今日は終わりみたいだ
みんなは友達ができたのか賑やかだった
俺はそうっと帰ろうとしたのかだが


どういうことだろう
目の前にオールバックの怖そうな方が俺をことを掴んだまま話さない
てかこの人高校生なのか?
目が怖い。
俺の中の危険センサーはレッドサイン
逃げよう
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