偽りの姫…本気の恋
コンコンとノックの音

「隣に置いておいてくれ」

修二さんが千尋を持ち上げ歩き

膝に抱いてソファーに座る…

「卑呀さんに許可もらった。
今日からここが千尋の家だから…
店にもここから通えばいい。
荷物は明日取りに行く事にして
まぁ、ドレスや身の回りの
どうしても要るもの以外は
俺が新しく買うから…ほとんどの物は
置いてくればいい」

「どうして私なの…聞いたんでしよ?
あの女の話も、なぜ姫なのかも…
なのにいい…の?
凄い噂になるよきっと…
桜坂組も悪く言われるし会社も…」

「俺、初めてかも家業が
ヤクザで良かったじゃん!って
腹の底から思ったの…」

「修二さん…ありがとう」

「そんな事より…俺が
千尋の事貰ってもいいのか?
後悔はさせないし、
まずは千尋の気持ちを一番に考える
約束もする…」

「さっき…キスしたくせに…
修二さん順番がむちゃくちゃだよ!」

「本当、そうだ…悪かったな慌てた」

照れ臭そうな顔も素敵なんだね…

「 これからよろしくね。
ワガママだよ私は…大丈夫?」

「望むとこじゃん!
どんなワガママ言われるのか
楽しみにしてる…」

もう一度二人の影が重なった…
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