。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。
シャンプー!?
□ シャンプー!? □
―――――
――
どれぐらい眠っただろう。
久しぶりに夢も見ずただ深い眠りに身を任せた。
心地良い体温と香りに包まれて―――愛しい人のぬくもりを感じながら。
でも途中でそのぬくもりがじわりじわりと夏の蒸し暑さに代わっていって、寝苦しさに目が覚めた。
遠くでセミの鳴き声が聞こえる。
ふと目が覚めると、見慣れた自室の窓の外はオレンジ色の夕陽が空を染め上げていて……
きれいだった…
きれい…
なんて言ってる場合じゃねぇ!!
「今、何時!?」
ガバっ!!
身を起こして壁掛け時計に目をやると、時計は夕方の18時を指していて
「はぁ!?」
あたしは頭に手をやった。
確か……最後に時間を確認したのは……
だるい中うっすらと記憶している時間は、夜の9時だった。
ってことはほとんど一日中寝てたってこと!?
「やべっ!!バイト!!」
慌てて起き上がったが、バイト休みなことを思い出して脱力した。