。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。



ドラッグストアの目的のシャンプーコーナーであたしは自分の使ってるシャンプーを探そうとシャンプーの列を指さしして指先を彷徨わせていた。


「女もんのシャンプーってめっちゃ種類あるんだな」


戒が色とりどりのきれいなパッケージが並ぶシャンプーの列を眺めながら目をぱちぱち。


このドラッグストアは親切で、香水みたいに香りのお試し用のちっさなボトルがずらりと並んでいる。その一つを手に取り戒はくんくん。


「あ、これめっちゃいい香り。でも朔羅が使ってるのと違うな~」


と一人ブツブツ。


「分かんのかよ」


だってシャンプーなんて香水と違ってどれも似たり寄ったりの香りだぜ?


「分かるって。あ、何だったらシャンプー当てクイズしね?」


戒がわくわくと言い出し、


「何だよクイズって。景品なんて出ねぇぞ」


あたしは苦笑い。


ま、当てられたら今日戒のごはん大盛りにしてあげよっと♪とぐらいに考えていたが





「当てたら明日デート。


行先はMIRACLELAND(ミラクルランド。都内にある遊園地)で、どうだ?」






ミラクルランド――――



デート!?









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