。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。




コカイン―――だとぉ!!!?


「ま、まさかの変態ドクターがヤク中!!?」


あたしはあわあわと戒と戒がつまんだ白い粉の入った袋を目配せ。


いくら何でも!


と思ったけれど……



はっ!


あの数々の奇行!!それにあの並々ならぬ人体への執着心!


それを思うとヤク中だったって意見が頷ける。


だけど


「で、でも本当に……」


にわかに信じられなくて……


青龍会はヤクはご法度だ。見つかれば破門なのに、こんな堂々と―――


って気持ちもあってあたしはまたも戒と白い粉とで視線をいったりきたり。


「これでカップケーキでも作るって言うんかよ」


戒が鋭い視線のまま聞いてきて


ドクターとカップケーキ……


激しく不釣合いだが、まぁあの変態が何をやっていようとも驚きはしない。(ヤク中だったらさすがにビビるけど)


戒は白い袋…それはジップロックで、そのジップを開けると指を差し込み


ペロリ。


ぇ、ぇえ゛!!


戒の行動にも驚いたが







「ちゃうわ。



コカインやあらへん。カップケーキ説やな」







と、険しかった視線をゆるめ、キョトン。


あたしの方も―――



戒の言葉に目が点。









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