。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。
「何……!よ…!怒ったの!!別にっ!!あんたが怒ったって怖くないんだから!」
精一杯の罵声を浴びせながら、玄蛇を睨み上げていると
玄蛇は一歩前に進み出て、思わず壁際ににじり寄ると、玄蛇の腕が伸びてきた。
「やめて!」
殺さないで!と叫びたかったけれど恐怖のあまりに声が出なかった。
けれど玄蛇は乱暴してくるわけでもなく――――
ふわり
あたしを力強く抱きしめると、
「すまなかった――――
私は―――君の愛し方が分からないのだ」
震える…低い声で小さく呟いた言葉は
あたしの耳朶を震わせた。