。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。
「ぅおう!!」
変な挨拶…って言うか声が出ちまったのは、ありえない光景を見て驚いたからだ。
「お前……何でそんなに早いんだよ。いつもはギリギリまで寝てるくせに」
そして、寝起きが超絶!悪いのに、今日はいつも以上に爽やかで元気だ。
戒はストライプシャツの上に黒いポロシャツを重ね着。良い感じに色落ちしたインディゴブルーのジーンズ姿で…
髪もすでにラフにセットしてあって。
戒の私服なんて見慣れてるはずなのに、いつもよりちょっとだけお洒落な戒にドキドキ。
「なぁんかぁ、デートだと思ったら昂っちゃって、起きたの4時」
にしし、と白い歯を見せて笑った戒は指を四本立てる。
4時!
あたしより上手が居た。
でも
それだけ楽しみにしてくれてるってことだよな。
それは素直に嬉しいかも♪
「今日はいっぱい楽しもうな」
戒があたしの頭をぽんぽん。
「うん♪」
あたしはご機嫌に戒に返事をしたけれど
ホントは心の中で昨日のキョウスケの言葉を、表情を忘れられないで居る。
あたしは―――
こんなんで戒とちゃんと楽しめるのかな………