。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。
壁に背を付き、首元にはシェードランプのバーが真一文字に、首元を押さえられているからだろう、響輔は苦しそうに
「あんたが……」
と声を切れ切れに声を漏らし、
同じく肩で息をしていた鴇田が「何だ」と短く答える。
「ほんまは、あんたが!
ほんまは!
あんたが与えてやらんといかんちゃうん!」
響輔は自由になっていた脚で鴇田の腹を蹴り上げ、鴇田はその勢いで背中からベッドに落ちた。
響輔は次いで鴇田からシェードランプのバーを奪うと、空中に高く掲げ
「しっかりしぃや!!
一結にはあんたが必要やねん!」
鴇田目がけてバーを振り下ろされる。
「響輔!!やめてっ!」思わず鴇田に駆け寄ろうとしたけれど
「イチ、来るな!」と鴇田の叫び声が重なり、響輔がバーが振り下ろす瞬間、あたしは思わず目を覆って顔を逸らした。
パパ―――……