。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。
あ、あたし言葉には出してないけど、態度に出てなかったかな…
そんで戒もそんなあたしの態度見て鬱陶しいとか思ったりしたのかな…
ガクリ…
あたしは一人暗すぎる影を背負って床に手をつくと、肩を落とした。
どれぐらいそうやって落ち込んでいただろう。
~♪
相変わらずの極妻の着信音が流れてのろのろとケータイを手に取ると
着信:千里
だった。
「何だよもぉ…あたしゃ今落ち込み中なんだよ」
と開口一番に出ると
『俺だって落ち込み中だ……親父が薄々おかんの動向を疑いはじめてる……親父は仕事休まされてピリピリしてるし
おかんはおかんでどこかよそよそしいし…』
千里の説明を聞いてあたしは目を開いた。
そーだった!千里んとこ、今ごたごたが続いてるんだった。
おばちゃんが不倫してるかも!しかも相手タイガかもっ!!
って……
こないだの誕生日会ではそんな態度取ってなかったけど、リコも居たし言えなかったんだよなぁ。
『家に居づらくてさ、俺近くのファミレスに居るんだけど、朔羅今日休みだって言ってたじゃん?出てこられる?』
そう聞かれて
「うん……」
あたしはすぐにそう答えていた。
だっておばちゃんとおっちゃんが離婚しちゃうかも!って考えると居ても立っても居られない。
あたしはいそいそと準備をすると家を出た。