。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。
それを合図に響輔が俺の背後からぬっと現れた。
「え…?え?キョウスケの兄貴も…いらしたんですか…」
と、ただただ驚きを隠せない進藤の横に、逃げられないよう響輔が回り込みんだ。
「悪く思わないでくださいよ?戒さんの舎弟になんかなるあなたの選択が間違ってたんです」
響輔が声を低めてうっすら笑うと
「お…俺……」
進藤は顔を青ざめさせて俯いた。
やっぱ口だけか。
最初から無理強いさせるつもりなんてないし―――進藤がダメなら他当たるか…とちょっと考え始めたころ
「感動ス!マジで感動ス兄貴っ!!
くぅっ!!この夢にまで見たシチュエーション!!ホンモノのヤクザさんに囲まれるこの緊張感!!」
「「………」」
俺と響輔は思わず顔を見合わせた。
「しかもこんな俺が兄貴たちのお役に立てるとはっ!!夢にも思ってませんでした」
夢にも…思えよ。
とちょっと思ったが、進藤が協力的で良かった。
つか、こいつマジで悪人道まっしぐらだな。大丈夫かぁ??