愛しても愛されない

ようやく瞼を開け寝ぼけた目で周りを見渡すと、見慣れた景色が車窓から流れていく

あと一駅で降りる駅みたい

降りる準備をしていると駅に着いたので
切符を渡して外に出る

朝帰りには日差しがキツイな…なんて思いながら重たい足を引きずりながら家までノロノロ歩き出した

なるべく人通りが少ない裏道を選びながら
徒歩だと1時間半の道のりを飲み明けで帰るのは毎回の事ながら気が重くなる

デコボコなアスファルトの道にヒールを履いた足が突っかかるのを注意しながら携帯を取り出すとランプが点滅していた




< 23 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop