この恋のとろける温もりを感じたい
一目ぼれ
「帰したくないですね...」
「...優奈ちゃんが家で待ってます...」
「明日電話くれるかな?」
「は、はい...」
桃也さんは、私をマンションの前まで送ってくれて中へ入ろうとしているのに手を離してくれません。
「実はさっき、蘭花ちゃんが告白されている所を遠くから見てて、僕がフラれたらどうしようかと...」
桃也さんが?
「そんな事無いんじゃないですか...」
小さな声で呟いた。