この恋のとろける温もりを感じたい



「ダ、ダメです、恥かしくて顔が見れなくなります」


熱くなった顔を桃也さんの胸から離そうとした。



「離れないで」



離そうとしたはずの腕を掴まれカラダの軸がズレその瞬間、桃也さんの引っ張る力が強くて一緒に床に倒れた。


この感じは、王子様が倒れそうになった、お姫様を全身で受け止めた状態。



カラダを起こし立ち上がろうとした。



「蘭花ちゃんこのままで」


ム、ムリです。


このまま桃也さんの上にいたら、いつもより早くなっている心臓の音が聞かれる。



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