この恋のとろける温もりを感じたい


桃也さんは、そう言うと私の手を取り階段を下り始めた。


「葉月~気持ちが収まるまで休暇を取ってくれ今回の事は会社の落ち度だ、申し訳なかった」


「は、はい...お休みを頂きます...」



田所さんは申し訳なさそうに私たちが階段を下りるまでずっと頭を下げ続けていた。



そして部署に戻ると、ロッカーに荷物を取りに行き桃也さんが乗って来た車の助手席に座るとゆっくり目を閉じた――...。

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