この恋のとろける温もりを感じたい
何もかもが悔しかった、どうしてこんな事になったの?
カラダ中が金縛りにあったように動かない。なのに薄っすらと優しい香りに包まれたように癒される。
重たい瞼を少しずつ開ける。ぼんやりと映って来たのは見たことの無い天井?
ここは、ふんわりとしたベッドの上?
首を少しづつずらし、薄暗い明かりの見える方へ顔を向けると心配そうに見つめる桃也さんが椅子に座って私の手を掴んでいた。
「き...貴崎さん...」
「気が付いたみたいだね...良かった」
「久しぶりに会えたのに、ごめんなさい...」