この恋のとろける温もりを感じたい
この扉は、何だろう...
扉に触れようと手を伸ばした。
――ダメ
触れちゃいけないような気がした。
そのまま戻ろうと手を戻し背を向けようとするとカタンと音がして振り向くと扉の中から額縁がチラリ顔を覗かせていた。
その場に膝を落とし飛び出している額縁を手に持つと今までに見た事の無い優しい絵画が目に飛び込んで来た。
なんて...優しいの...
ただ見ているだけなのにカラダの奥から沸き上がる切ない想い。
瞳から悲しくも無いはずなのに涙が零れてくる。
ダレが描いた物...?