この恋のとろける温もりを感じたい


桃也さんに背中をさすられながら鼻をすすり目の前にあるロールキャベツを一気に食べた。


やっぱり大好きなロールキャベツの味は、泣いていると、ちょっとだけしょっぱいような気がした――...。




夕食を食べ終えると、お店の出口でお金を払った桃也さんは「おいで」と言って私の手を掴んだ。


少しだけ悲しかったけど色んな意味で桃也さんの事が分かったから、それはそれで十分幸せ。



「葉月?」


ダレかが名前を呼んだ。


呼ばれた方へカラダを向けると後ろに立っていたのは、田所さんだった。



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