この恋のとろける温もりを感じたい



桃也さんは、そう言うと私の手を離し、ちょっと先にあるベンチに腰を下ろすと腕を組み空を見つめるようにぼっとしだした。



ど、どうなってるの?


一緒に呑みましょうとか言ったのに今度は私に話し?


それに桃也さんも何で?


「あの...話ってなんですか?」


「凛ちゃんから聞いたよ会社辞めるんだって?」


もう耳に入っていたんですね。


「はい...」
「何処へ行くんだ?」


「貴崎さんの下で働きます」
「花の仕事はどうするんだ?」


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