この恋のとろける温もりを感じたい



「それじゃ、彼に宜しくと伝えておいて。もし葉月を泣かす事があれば容赦なく奪いに行くからって」


田所さんは微笑むと私の背中を優しく叩き、さっきのお店へと入って行き


私は、軽く溜め息を吐くとベンチに座って待っている桃也さんを見つめ走り寄った。


「桃也さん...お待たせしました」


「長かったね」


空を見つめていた桃也さんは私の方に顔を向けると片方の眉を少しだけピクピクとさせ立ち上がる。


やっぱり怒っているのかな?


この際、田所さんと話した内容を言うべきなの?



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