この恋のとろける温もりを感じたい

信じあう心



「蘭花急いで」
「はい」


手に持った大きな鞄を肩に掛け、あたふたと切符を取り出し桃也さんに渡す。


「そんなに荷物持つから...」
「だって...」


朝、荷物を確かめている時言われていたの京都へ行っても別に買えない物でもないしワザワザ持って行かなくてもって。


でも土地が変れば買いに行く面倒も出て来るし、そうなれば桃也さんに迷惑をかけるんじゃないかって思ったから。


「桃也さん何か食べたい物とかありますか?」


「大丈夫、新幹線の中にもあるからね」


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