この恋のとろける温もりを感じたい


「蘭花...荷物渡して」
「はい」


大きな鞄を桃也さんの前に置きワザワザ私を挟んで上に荷物を乗せる。


これは隣の人が男の人だから窓際に座らせたのかな?そんな小さな心遣いが嬉しい。


「ありがとう...」


桃也さんは、私の髪をくしゃりと撫で耳元で「蘭花の隣は僕だけ」そう言われて、かぁっと熱くなり


桃也さんに手を掴まれたまま肩に頭を寄せ、まっすぐ先を見つめた。




会社を辞めてから半月。


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