この恋のとろける温もりを感じたい
海外で画廊をしていると言っていた。
そう思うと桃也さんが日本に居てくれて良かったと思うこの頃。
「桃也さん喉渇きませんか?」
「ん...大丈夫だけど喉渇いたのか?」
桃也さんは、初めて会った頃と変らず優しい。
少しだけ変ったと言えば私の話し方が崩れた?
それだけかな。
「蘭花こっちだよ」
人ごみの中を小刻みに息を吐きながら桃也さんの背中を追う。
東京とは違う雰囲気。