この恋のとろける温もりを感じたい


残念だけど明日は色んな所に回れるのかな。


「はい...」


桃也さんの手を掴み駅前を少し歩くと何処からかスマホの着信音が聞えて来て肩にかけた鞄に触れると私のじゃないと気づき


ふぅっと視線を桃也さんの方へ飛ばすとジャケットの内側からスマホを取り出し耳にあて話を始めた。



『もしもし...瑞希か?』


みずき、もしかして...瑞希さん?


桃也さんは歩く足を止め周りを見渡すと少しだけ向きを変え歩を進める。


何処へ行くの?


手を引かれながら歩くと目の前に黒いワンボックスカーが停まっていて


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