この恋のとろける温もりを感じたい



「瑞希、久しぶりに会ったのに、つれない奴だ」


「何を言ってるのよ、今日は忙しいのに迎えに来たのよ、明日ならゆっくり出来るって言ったじゃない」


桃也さんと瑞希さんはテンポ良く話す。


私の場合、当然の事ながら間が開いて言葉のキャッチボールが上手く出来ない時もある。


「蘭花ちゃん...京都初めてだって聞いたけど来てみた感想は?」


瑞希さんはバックミラー越しに私と視線を合わせた。


感想か、駅前と人並みをかきわけただけだから...



< 385 / 553 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop