この恋のとろける温もりを感じたい
「ム、ムリです...」
付き合い始めて数カ月経つのに私と桃也さんは交わっていない。
あの時以来、その...それ以上は桃也さんが求めてこない。
「仕方ない子だ、それなら僕が先に入るから後から入って来るかい?」
顔を赤くして顔をぶんぶんと横に振った。
「嘘だよ、こんな所で蘭花を茹でタコにしちゃうと後が怖いから先に入ってくるよ」
桃也さんは座っているソファーから腰を上げると私の髪をクシャリと撫で、そのまま部屋を後にした――...。