この恋のとろける温もりを感じたい


「いい香り...」


檜風呂に浸かりながら窓から月を見つめた。


東京で見る月も、京都で見る月も同じなのに感じ方が違う。


やっぱり桃也さんの実家に来ているからかな...そう思いながらボっとしていると窓の外で


ひらひらと舞っている桜の花びらが浴槽の中に落ちて来た。



その落ちて来た花びらを両手ですくい窓の外を見つめると庭に咲いている枝垂れ桜の下でダレかが桜を見上げていた。


桃也さん...?


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