この恋のとろける温もりを感じたい
「蘭花さん...ワザワザ京都に来ているのに申し訳ない。良かったら中に入って話でもしないかな?」
「中に入ってもいいですか?」
戸を押し中に入ると、おじい様がベッドの上で座っていた。
「あの...」
「まぁ...立ち話もなんだから、その辺にある椅子に座ってゆっくりおし」
おじい様の視線を辿り、椅子をベッドの側まで持って来ると座る。
「桃也は...昔から少し頑固な所があるけど優しい子なんだ」
「はい」
分かります、その優しさに甘えてます。