この恋のとろける温もりを感じたい
もう一度、小分けにしておいた湯豆腐を小さな鍋に移しかえ温め直して桃也さんの部屋まで運ぼうとした。
「蘭花...」
後ろから呼ばれ手に持った鍋を置き直した。
「桃也さん」
やっと桃也さんが部屋から出てきた。
「悪かったな...」
「うんん大丈夫です...それよりお腹空いてますか?」
「ちょっとだけ」
桃也さんは、少しだけ頬を染め私の傍に近づいてくる。
「湯豆腐、部屋で食べようかな...」
「部屋で食べた方がゆっくり出来ますね...私も何となく呑みたい気分です...」