この恋のとろける温もりを感じたい
おばあちゃんと同じ気持ちだったんだね...
私も桃也さんに好きな絵を描いてもらうんだ。
そう心に誓い、目の前に咲いている花を少しだけ摘みキッチンへ向かうと柚江さんが朝ご飯の支度をしていた。
「あの...」
「どうしたんですか、あら~綺麗な花が沢山、ちょっと待ってくださいね」
柚江さんは持っていた、お箸を置き流し台の下から綺麗な花瓶を取り出した。
「これで良かったですか?」
私は笑顔で「はい...」と答え柚江さんから水を張った花瓶を貰らい、借りていたハサミを渡しお礼を言った。