この恋のとろける温もりを感じたい



おねがい、ここまで来たの大切な人の為に出て来て。



藁を掴む気持ちで目を閉じ待った。


「はい...?」


声が聞えて来た。


家の中から出てくる人を待ち唾を飲み込む。


「どちら様ですか?」


「あ、あの...私、葉月と申します。嵐山で3年前絵の勉強をしていらした由香さんのお家は、こちらですか?」


「そうですけど...」


私は横に居る瑞希さんと目を合わせ笑みを零した。


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