この恋のとろける温もりを感じたい
「あの...由香さんはいらっしゃいますか?」
美山さんは少しだけ目を曇らせた。
「すみません...由香は...1年前に他界しました」
――!?
目の前が真っ白になった。
突然の事に理解しきれず涙がぽろぽろと零れ落ちてくる。
これじゃ桃也さんの思いを伝える事が出来ない。
「あの...どう言った話だったのでしょうか?」
「...反対に辛い思いをさせてすみませんでした」
涙を拭きながら美山さんに頭を下げ帰ろうとした。