この恋のとろける温もりを感じたい
独特な風合い絵のタッチが桃也さんに似ていた。
部屋中にある絵画を一通り見つめていると美山さんは大きな箱を手に持ちリビングに戻って来た。
「お待たせしてすみませんでした」
「すみません...突然お伺いしたのに」
私は頭を下げ美山さんを見つめる。
「娘の由香は...3年前、事故にあい大好きだった絵を描く事が出来なくなってしまったのですが
リハビリのおかげもあり2年前に絵を描く事が出来るようになったんです...」