この恋のとろける温もりを感じたい
「あの...良かったら、この絵を持って行ってやってください」
「そ、それは出来ません、由香さんの最後に描いた絵ですよね」
「私達夫婦には、他にも沢山、由香が残してくれた絵があります。
これは由香が謝罪とした意味で貴崎先生に描いた物です。どうか受け取ってやってください」
美山さんは、微笑みながら私の手の上に由香さんの描いた絵を渡してくれた。
「嬉しいです...きっと貴崎さんも喜んでくれると思います」
「蘭花ちゃん良かったね」