この恋のとろける温もりを感じたい


私は、由香さんの描いた絵を抱き締め美山さんにお礼を言うと嵐山へ向かって車を走らせた――...。




「瑞希さん、桃也さん怒ってるかな?」


「そうね勝手な事したから怒られちゃうかもしれないわね~」


私達は、大江山を抜け少しだけ海を見る為、北の方へ車を走らせていた。


この辺は京都だと言うのに海がある。もう少し足を伸ばせば宮津の天橋立も見れるらしい日本三景の一つだ。


「こんな綺麗な海を見れるなら桃也さんも一緒に連れてくれば良かった」


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