この恋のとろける温もりを感じたい
「あら蘭花ちゃんたら頬を赤くして想像したのかな?」
「え...そ、そんな事無いですよ、瑞希さんならどっちも似合いそうだなって」
「あら当たり前じゃない...私よ、何でもあうわよ」
瑞希さんは、そう言ってから、お決まりの眉を片方上げ笑った。
私は、後部座席においてある美山さんの描いた絵に視線を落とすと手に取る。
この絵は桃也さんの未来を変えてくれるもの...早く桃也さんに会いたい。