この恋のとろける温もりを感じたい
涙目になり瑞希さんを見つめようとフロントガラスの左前方に人影が視界に入って来た。
・・・子供?
ボールを持った子供が前に飛び出そうとしている!?
「瑞希さん...子供が」
「え?」
一瞬の出来事だった。
予想していた通り子供は運転する前に飛び出し瑞希さんはブレーキをかけ私は手に持っていたスマホを落とし
フロントガラスに当たりそうになり目をきゅっと閉じ痛さを構える体勢に。
スピードは出ていなかった...
桃也さん...
記憶が薄れる中、桃也さんの声が私の耳の奥に響いた――...。