この恋のとろける温もりを感じたい
瑞希さん泣いてるの?
ゆっくり動く手を前に出し見つめている桃也さんの頬に触れると桃也さんは、私の手を掴んだ。
「蘭花」
「蘭花ちゃん」
名前を2度呼ばれハッキリと瞼を開けた。
「桃也さん?」
「このばかやろう...どれだけ心配させるんだ!」
桃也さんは、私が目を開けたと同時に優しく抱き締めた。
「あの...ここは?」
「覚えていないのか?」
「蘭花ちゃん良かったわ、丸3日は寝ていたのよ」
視線を瑞希さんの声のする方へ向ける。